柴犬北斗の目から見たメキシコでの生活、そして帰国後の日々


by kuriwanwan
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Gracias Y Adios

今日は北斗が生まれてから一番悲しい日です。
メキシコで唯一の友達であり、大好きな年上の彼女だったフィエラちゃんが
逝ってしまいました。病気だったようですが、先週迄はすごく元気で
まったく突然の死でした。
フィエラの写真を撮ろうと思い始めていた矢先でした。

北斗は夕方の散歩の帰りに、フィエラの住む自動車工場の前を通ると
フィエラを探してどんどん中へと入っていました。
工場の人も北斗を知っていて、北斗が来ると「フィエラ!」と
呼んでくれました。
するとフィエラは「ワン!」と吠えながら(いつもは全く吠えないワンコです)
走り出て来て、北斗がしつこくお尻の臭いを嗅ぎたがるのを、実に迷惑そうに
でもじっと我慢して嗅がせてくれていました。
工場の人もそれを見ていつも笑って「フィエラが好きなんだねー」と言っていました。

フィエラの住む工場の前はメルカド(市場)になっていて、夕方になると
フィエラはいつもそこで、おこぼれに預かっていました。
フィエラを探して工場に顔を出すと「フィエラはメルカドにいるよ」と言われることも
しばしばでした。メルカドの人たち皆に愛されていたワンコでした。

フィエラは昼間は遠く迄よく遠征していました。いつもゴミを集めているおじさんと
行動を共にしていました。おじさんは「オレはフィエラのアミーゴなんだ」と言って
いました。驚く程遠くで見かけることもありましたが、夕方にはちゃんと
メルカドにいて、夜、工場の扉が閉まる前にはちゃんと戻って来ていました。
メルカドと工場の間は車がひっきりなしに通る道でしたが、上手に渡っていました。

朝、フィエラに会うこともありました。朝の散歩が遅くなった時など、フィエラの住む
工場が開いていると、その辺をウロウロしていました。
北斗がフィエラのオシッコの後を嗅ぎ付けて、その上にシャーっとかけると
すかさずフィエラがやってきて、そのまた上にシャーーーーーっと北斗の何倍もの
量のオシッコをかけて、オシッコ合戦をしていました。

先週、最後にフィエラに会ったのもそんな時でした。
オシッコ合戦はしなかったけど、散歩に向かう北斗の後をちょっとついて来て
名残惜しそうにしていた姿がまだ目に焼き付いています。
フィエラはお別れを言いたかったのかな?

今日、いつものように夕方の散歩をして、フィエラの所に寄ると。工場の人が
「フィエラは死んじゃった」と言いました。信じられずにいると
すでに袋に入ったフィエラの所へ連れて行ってくれました。
北斗は袋の匂いを嗅いでいたけど、わからなかったみたいでした。
突然過ぎて、何だかわからないまま、とりあえず家に向かっていたら
知り合いのメキシコ人に会いました。「元気?」と聞かれ「うん。でも
うちの犬の友達が・・」と言い始めたらポロポロ涙が出始めて、びっくりされてしまい
ました。「Animo!」と励まされ、でも悲しくてたまりませんでした。
フィエラに花を供えてあげたい、と思い、「ここに埋める」と工場の前を指していたのを思い出し、急遽、パパちゃんに百合を買って来てもらいました。
急いで2人と1匹で花を持って行くと、ちょうど埋められ土をかけているところでした
北斗はまだ事情がわからずにウロウロしていました。
きっと明日の散歩でもフィエラを探しに工場に行くことでしょう。

フィエラは10才だったそうです。まだ若いと思います。
動物とは、いつかは別れが来るけれど、本当に悲しいものです。
悲しくて悲しくて、たまりません。

でもフィエラに感謝の気持ちで一杯です。
メキシコで唯一、北斗を受け入れてくれた、とっても優しいワンコでした。
安らかに眠ってね。フィエラ。

(とっても感傷的な文になってしまいました。フィエラの写真が無いのが
本当に悔やまれます。でもフィエラのことを知って欲しくて書きました)
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by kuriwanwan | 2005-04-13 11:46